最近買ったニコンのデジタル一眼レフカメラ「D5600」
軽くてコンパクト。画質も良くて気に入ってます。
そういえば動画機能ってどんなもんだろう?
ってことが気になって、試しに使ってみました。
いくつか気になる点はあれど、ビデオカメラに頼らずとも、一眼レフでこれだけの動画が撮れれば十分満足って結果でした。
撮ってみた動画、撮影の設定、制約や苦労した点などをまとめておきます。
同じ機種で動画を撮ってみようと思っている人の参考になれば幸いです。
ニコン D5600のスペック
簡単にD5600のスペックを確認。
こんなカメラです。
2016年11月25日発売
DXフォーマット、有効画素数2416万画素、ISO感度 100-25600、高速連続撮影 約5コマ/秒、D-Movie フルHD 1080/60p、重量 約465g、Wi-Fi内蔵、Bluetooth内蔵、NFC内蔵、バリアングル、タッチパネル。
静音性に優れた「AF-Pレンズ」。D5600には静音性に優れた2本のレンズが付属するダブルズームキットが用意されています。「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」
D5600 動画関連のスペック
測光方式 | 映像素子によるTTL測光方式 |
---|---|
測光モード | ・マルチパターン測光 |
記録画素数/フレームレート(記録レート) | ・1920×1080:60p/50p/30p/25p/24p ・1280×720:60p/50p |
最長記録時間 | 29分59秒 ([画像サイズ/フレームレート]、[動画の画質]の設定によっては最長20分/10分、ミニチュア効果時は3分) |
ファイル形式 | MOV |
映像圧縮方式 | H.264/MPEG-4 AVC |
音声記録方式 | リニアPCM |
録音装置 | 内蔵ステレオマイク、外部マイク使用可能(ステレオ録音)、マイク感度設定可能 |
感度 | ISO 100〜25600 |
その他 | タイムラプス動画撮影 |
ニコン D5600で撮った動画たち
撮った動画たちを並べていきます。興味あるものをご覧ください。
基本的な撮影セット
特に注記がなければこの組み合わせで撮っています。
- 【カメラ】D5600 × AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
- 【外部マイク】オーディオテクニカ ステレオマイクロホン AT9946CM
動画編集はiMovie。
大洗水族館 イルカ・アシカオーシャンライブ
HD画質でアップしています。初回再生時はHDが選ばれないかも知れません。右下のメニューから変更できます。よかったらHD画質でご覧ください。
<撮影情報>
動画設定 | 画像サイズ/フレームレート:1920×1080 60p、 動画の画質:NORMAL、 風切り音低減:ON |
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露出補正 | +1.0 |
撮影回数 | 3回(3:39、16:34、5:36) ※ 最長記録時間の関係で1回で撮りきらないため数回に分けて撮影 |
焦点距離 | 18mm |
撮影場所 | 立ち見席中央 |
<大洗水族館について/動画を撮ろうと思ったいきさつ>
アクアワールド茨城県大洗水族館は、太平洋に面した茨城県の水族館。
サメとマンボウに力を入れていてその展示数は日本一。大洗の海を再現した水槽は海の生き物を身近に感じさせてくれます。
個人的にイチオシなのが「イルカ・アシカオーシャンライブ」
3頭のイルカと1頭のアシカによる25分のパフォーマンス。何度見ても飽きず、訪れるたびに足を運んでしまいます。
私は埼玉在住で茨城までは時間と高速代がそれなりにかかるのですが、イルカショーを好きなだけみたい!という思いで、年間パスポートを作ってしまいました。
動画を撮ろうと思ったのはショーの予習をしたいからです。
ダイナミックに泳ぎ跳ぶイルカの姿を写真に撮りたいと思いながらも、いつも思ったように撮れなかったんです。追いかけていても間に合わないんですよね。イルカたちの動き(コース)はある程度決まっているはず。だったら動画に撮って予習しておけばいい。追いかけるんじゃなくてジャンプするであろう場所で待ち構えていればいい。動画を撮ろうと思った理由はそんなところです。
<動画撮影してみての感想>
スマホで撮るよりぜんぜんいいですね。めっちゃきれい。
18mmの広角で撮れるのもありがたいですね。後方最上段の席から全体を撮れました。引きで全体感を撮ったことで「イルカたちがどのように泳いでどこからどれくらいの勢いで飛び出すのか」がよくわかりました。頭から着水するときと、お腹から着水するときでは、水しぶきの飛び方がまるで違います。動画に撮ってみるとわかるものですね。
ニコンのAF-Pレンズ。いいですねぇ。動画向き。ピント合わせが速いしとっても静か。
今回画角は変えませんでしたが自動追尾設定にしていた関係でときどきピント調整が働いてしまっていました。動画をご覧になっていただくと、シュシュッとピント調整している箇所があるかと思います。そのピント調整している瞬間を見て聞くとわかるのですが、速くて静かでした。動画撮影にピッタリのレンズだと思います。
D5600はバリアングル機能搭載です。これも良かった。長時間撮影するなら角度を変えられるバリアングルがあると身体的にラクです。どういうことかというと、三脚にカメラを固定してあとは撮りっぱなしって状況において、カメラの位置と自分の座っている椅子の高さが一致するとは限りません。録画中は状況を逐次確認したいので液晶を見たいです。そのときバリアングルじゃなければ自分が動くしかありません。それってちょっとダルいですよね。でもバリアングルなら液晶画面を自分の方に向ければOK。D5600を買うときに下位モデルのD3400で十分じゃないかと悩んでいたのですがD3400にはバリアングルがありませんでした。そこが気になって選んだのはD5600。その選択は正しかったようです。動画撮影でバリアングルがあるとめっちゃラクです。
逆光環境は厳しいかなという印象。
大洗水族館は奥がガラス張りになっていて光が強く差し込みます。かなりの逆境環境です。そのため普通に撮ったら暗すぎ動画になってしまったのです。これはいかんと露出補正を+1.0まであげたら室内はちょうどいい明るさに。ただ窓の向こうに広がる太平洋と青空は白く飛んでしまってまったく映りません。海沿いの水族館なのでその景色も含めて動画に収めたかったのですが両立は難しいようです。高級機を除けばほとんどのカメラでこうなるでしょうから不満というわけではないです。極端な環境(時間帯、天気、季節によっては撮れると思います)においては、露出補正で調整して一番撮りたいものに合わせましょうね、というお話でした。
最長記録時間が短すぎる。
ビデオカメラと違って一眼レフのビデオ機能には最長記録時間の制約が設けられています。詳しいことは「動画連続録画時間30分制限の理由と自動停止時の動作について」を読んで見てください。30分はまぁいいんです。(よくはないけど)知ってたんで。
マジかよと思ったのは設定によってはもっと短くなるということです。画質を上げると最長録画時間が10分になっちゃうんです。D5600の説明書(195P)にも以下のように載ってました。
画像サイズ/フレームレート | 標準 | 高画質 |
---|---|---|
1920×1080 60p | 20分 | 10分 |
1920×1080 50p | 20分 | 10分 |
1920×1080 30p | 29分59秒 | 20分 |
1920×1080 25p | 29分59秒 | 20分 |
1920×1080 24p | 29分59秒 | 20分 |
1280× 720 60p | 29分59秒 | 20分 |
1280× 720 50p | 29分59秒 | 20分 |
高解像度、高フレームレート、高画質。
と、できるだけいい状態で撮りたい人にはツライですね。
イルカ・アシカショーは25分。30分の制約があろうとも1本撮りできると思っていました。でも高フレームレートで撮りたかったので最長記録時間は20分に。分割で撮りました。本当は高画質を選択したかったのですがさすがに10分で切れてしまうといいシーンを取り逃す可能性があったので諦めました。
最長記録時間を超えたとき自動的に録画を再開してくれれば多少マシなんですけどね。時間を超えると録画が停止されるだけで、引き続き録画したい場合は自分で録画ボタンを押さないといけないんですよ。つまりラグが生まれる。切れ間なく撮りたければ、シーンが切り替わるまで録画が持つように時間配分することが大事ですね。
D5600 動画撮影機能 使ってみてのまとめ
D5600特有のネタは少ないかもしれませんが、簡単にまとめますとこんな感じです。
良いところ
- 好きなレンズが使える(18mm広角での撮影も望遠レンズでの撮影も自由自在)
- オートフォーカスが速い!静か!(AF-Pレンズいいぞ)
- バリアングル便利
微妙なところ
- 逆光環境は厳しい(露出補正で調整。明部か暗部のどちらかは諦める)
- 最長記録時間が短すぎる(質を上げると10分になるのはツライ)
ニコン一眼レフカメラ「D5600」で動画撮影してみたいと思っている方の参考になれば幸いです。
まだ大洗水族館の1本だけですが今後増やしていければと思っています。
こんなときどうなる?などのテスト依頼もお受けします。お気軽にコメント欄にてお寄せください!
今回使った機材はこちらです。
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