今年の1月に購入したのでもうすぐ1年が経ちます。
シグマの超望遠ズームレンズ「150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary (Canon EFマウント)」について使ってみた感想(レビュー)を簡単にまとめてみようかなと思います。
購入しようと思ったきっかけ
きっかけは超望遠ポトレという世界を知ったからですね。
昨年末、Twitterでフォローさせていただいている方が超望遠ポートレート撮影会というのを開催しているのを見かけまして。相互フォローなわけではなくこちらがフォローしているだけなので、ただ見ているだけではありましたが、TLにあがってくる写真を見ていると超望遠レンズってふつうの望遠レンズとはまた違った絵になるのだなぁと興味を持ったんですよね。
超望遠ポトレが開催される1ヶ月ほど前、自分がはじめてのポートレート撮影に挑戦していまして、ポートレートにも関心が高かったんですね。レンズを増やす前に手持ちのレンズで技術を磨けよって話ではあるのですが、超望遠レンズだとまた違った表現ができるんだろうなぁと心惹かれてしまったのだと思います。
そう。
超望遠レンズをほしいと思ったきっかけは超望遠ポトレの世界を見てしまったから。またポートレートを撮る機会があれば超望遠レンズでも撮ってみたいと思って、つぎの予定が決まっているわけでもないのにレンズだけでも購入しておこうと思ったのでした。
シグマにしました
150-600の超望遠ズームレンズは、タムロンとシグマの2社からでていて、価格もほぼ一緒。どちらにしようか悩んだのですが… 専用ケースが付いていることとテレコンが用意されていることから、シグマを選択しました。
ヨドバシカメラで買いました。
税込 128,700円(12,870ポイント還元)
実質11万5千円ほどですね。
本当はテレコンバーターキットがほしかったのですが
- その日テレコンバーターキットの在庫がなかったこと
テレコンバーターキットではない単体なら在庫があること
翌日使いたかったこと
からテレコンバーターキットは諦めてレンズ単体で購入。
後から買い増すよりテレコンキットのほうが安いんですけどね(なかったものはしょうがない)
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary の仕様
レンズ構成枚数 | 14群20枚 |
---|---|
画角 (35mm判) | 16.4° – 4.1° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 280cm |
最大撮影倍率 | 1:4.9 |
フィルターサイズ | φ95mm |
最大径 × 長さ | φ105mm × 260.1mm |
質量 | 1,930g(ラバー装着時:1,830g) |
エディションナンバー※ | C015 |
CANON 5D Mark IVに装着したところ。
レンズが2kg、ボディが890gなので、3kg近くあります。
デカイし重いしで
今日はこれ使うんだ!!という強い意志が必要ですね。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary 作例を交えつつ使ってみた感想
あんまり長くなってもアレなので被写体ジャンルは絞って手短に。
今回は
(1)ポートレート
(2)動物園
の2つで書いてみようかと思います。
ポートレート
まずはポートレートから。
昨年撮影させていただいた方を今年もう一度撮影する機会がありまして。
お花の好きな方で「お花に埋もれたい」というリクエストもあったため、これは超望遠ポートレートを試すチャンスだなと思い、ふつうのレンズでの撮影をしつつも、合間で超望遠ポトレに挑戦してみました。
場所は埼玉・大宮にある「大宮花の丘農林公苑」
秋にはコスモスやサルビアを楽しめます。
コスモス畑とコスモス畑の間には通路があるのですが、モデルさんにはこの通路に立ってもらってコスモス畑の対岸から狙えば「お花に埋もれる絵」が撮れるのでは?と考えたわけです。
撮れた写真がこちら。
まるでコスモス畑のど真ん中に佇んでいるような絵が撮れました。
600mm目一杯使ってます。超望遠レンズでなければ彼女の立っている通路部分が見えてしまうことでしょう。超望遠バンザイ!
大宮花の丘農林公苑の奥には彼岸花の咲いているエリアがあります。
そこもコスモスと同じく、複数の彼岸花畑があって間に通路があるという地形になっているので、同じ要領で撮ってみた写真がこちら。
コスモスのふんわり感とはまた違った雰囲気があります。
どこか物寂しい感じです。
600mm目一杯使った写真もいいけど広角側はどうなの?
ということも気になったので広角側でも撮影しています。
こちら160mmです。
600mmで撮った写真に比べて、ずいぶんと背景が映り込んでいます。
「広角感」あるのではないでしょうか。
ここで場所が変わります。
埼玉・伊奈町の「バラ園(町制施行記念公園)」にも来てみました。
いま、秋バラが見頃なんですよ。
267mm
238mm
望遠レンズなのでモデルさんのすぐ後ろからボケてくれるのいいですね。
シグマ150-600の玉ボケきれいで好み。
このレンズの200mm台を広角っぽく使って撮るといいなぁと感じました。
200mmもあればよほど変な角度から撮らない限りモデルさんが歪んでしまうことがないから。
標準レンズ・広角レンズで歪みを見せずに取る技術も高めたいと思いますが、ポートレート撮るならまずは望遠レンズがいいんじゃないかな、と撮れた写真見ると思いますね(さすがに150-600はじゃじゃ馬でしょうが)
動物園
お次は動物園。
埼玉県こども動物自然公園で使ってみました。
こちら、なんの動物かわかるでしょうか。
キリンです。
キリンの足元に注目して撮ってみました。
広い敷地内で遠くに行ってしまいなかなか大きく撮影することが難しいことも多い、キリンですが、超望遠レンズがあるとこういう絵も撮れるんですね。
お次はスズメ。
冬だからモフモフです。
かわいいなあ。スズメ。遠くから600mmめいいっぱい使ってようやくこのサイズ。ちっこい鳥撮るのに超望遠は戦力になりますね(鳥好きの間では600すら広角扱いという意見もあるそうですが…!)
お次はひつじ。
300mm。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary じゃなくても撮れる焦点距離ですが、このレンズで撮った写真ということで含めさせてもらおうかな、と。
ヤギ
高いところが好きなヤギ。
この日も高い場所にいました。
逆光でね、ひげがきれいに光っていたので、撮らせてもらいました。
531mm。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporaryじゃないと撮れない焦点距離ですね。
ヤギ撮るなら持っておきたい超望遠レンズ。
うさぎ
あいつらはすぐ逃げるじゃないですか。
近づくと、すぐ逃げる。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん
追いかける
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん
カメラ構える
うさぎ逃げる
追いつけない
近づいたら逃げるのだから、遠くから撮ればいい。
超望遠があれば余裕ですよ。
警戒心のない自然な表情がうさぎからも伝わってくるよう。
小動物。
撮るなら持っておきたい超望遠レンズ。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary 1日使ってみてどうだった?重い?
重いよ
重いに…決まってる…じゃないですか
ポートレートの日も動物園に行った日も一日中持ち歩いていました。
翌日も翌々日も筋肉痛が解けませんでしたね。
600mmもの焦点距離になってくると手持ちだと心配になってくるのがシャッタースピードですが、手ぶれ補正がしっかり効いているようで、十分手持ちでいけます(もちろん適宜積雪なISO感度への引き上げが必要ですが)
三脚があったほうがいいか?
って話は被写体によるかと思います。
三脚があればシャッタースピードも落とせて感度も下げられますが…
三脚が必要なのって野鳥のときくらいかな?
椅子に座って(文字通り)腰を据えて鳥を待つ。
そんなときは三脚使ったほうがいいでしょう。
でもポートレートや動物園では
機動力考えると三脚なんてないほうがいいかな。
荷物の重量が増すしかさばりますからね。
さてさて
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporaryを1年間使ってみてのざっくり感想はこんな感じです。
重たいし大きいし、いつでも持っていきたいレンズではないけれど、このレンズでしか撮れない世界があるのもまた事実。
買ってよかった!
これからも使って行きたいレンズです。
▼ テレコンキット(1.4倍のテレコンが付属)
▼ 1.4倍 テレコンバーター
▼ 2.0倍 テレコンバーター
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